Chapter 34. 言語処理の優先順位

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言語処理の諸問題
日本語優先のML
英語優先のML

言語処理の諸問題

一番単純なモデルは「このMLは日本人用と設定しているなら、メッセージは 常に日本語で返す」というものです。このモデルでは、ML作成時に何言語用 かを指定する必要があります。また、間違って(日本語が読めない人から)送ら れてきたメールに対しても、日本語でエラーを返します。

しかしながら、日本人だからといって、今、メールを読んでいる環境で日本語 が使えないかも知れないし、Accept-Language: を無視するのもよろしくあり ません。とはいえ、みんながちゃんとAccept-Language:をつけているわけでは ないので、問題はいろいろと山積みです。

たとえば、Accept-Language: ja などとしてある場合は ja が優先だと分かり ます。しかしながら、そういったものがなく、かつ、「日本人が help という メールを送ってきた」場合、返事を us-ascii なのか iso-2022-jp で返すべ きなのか?が、プログラムには良く分かりません。たとえば、こんなメールで は、どう判断するのが正しいでしょう?

例:

From: rudo@example.co.jp
Subject: help
mime-version: 1.0
content-type: text/plain; charset=us-ascii 

help

charsetを素直に考えると、英語で返すべきですが、これは本文が英語だけな ので charset=us-ascii になっているだけです。しょうがないので、このML が(日本人相手のため)日本語優先と設定されているなら、日本語と英語のメッ セージ両方を返すべきでしょう。英語のMLなら、英語を返すだけでいいです。

逆に、Accept-Lanaguage: が指定されていれば、それを尊重するべきです。英 語のML(language_preference_order = en)の場合でも、Accept-Lanaguage: ja なら(できるだけ)日本語で返事をするべきでしょう。fml8 標準のメッ セージであれば、この動作が可能です。なので、そうするべきと考えます。

fml 8.0 (fml-devel) project homepage is www.fml.org/software/fml8/.
fml 4.0 project homepage is www.fml.org/fml/menu.ja.html.
about one floppy bsd routers, see www.bsdrouter.org/.
other free softwares are found at www.fml.org/software/.

author's homepage is www.fml.org/home/fukachan/.
Also, visit nuinui's world :) at www.nuinui.net.

For questions about FML, e-mail <fml-bugs@fml.org>.