著者 Sean Kelly <kelly@fsl.noaa.gov> 30 September 1995
訳者 木村 成伴 <kimura@netlab.is.tsukuba.ac.jp>. 3 September 1996
FreeBSD でプリンタを使用するためには, バークレイラインプリンタ スプーリングシステム (LPDスプーリングシステムとしても知られて います) が機能するようにプリンタをセットアップする必要がありま す. 本節では, LPDスプーリングシステム (大抵の場合, 単にLPDと呼 ばれる) について紹介します.
もし, LPDや他のプリンタスプーリングシステムについて既に詳しい 知識をお持ちの方は, 「 スプーリングシステムのセットアップ」から読み始めて も結構です.
LPDはあるホストのプリンタに関する制御の一切をおこないます. こ こで言う制御としては, 次のことが挙げられます.
ホストに接続されたプリンタ, あるいはネットワーク 上の他ホストに接続されたプリンタに対するアクセスを制御しま す.
ファイルをプリントする要求に対して許可を与えます. この要求は特に ジョブ と呼ばれています.
各々のプリンタの キュー を管理することにより, 複数のユーザがあるプリンタに対して同時にアクセスすることを 防ぎます.
ヘッダページ (バナー または バースト ページとしても知られています) をプリントすることができます. これにより, プリントアウトの山の中から自分がプリントしたジョ ブを見つけ易くなります.
シリアルポートに接続したプリンタ用に通信パラ メータを管理します.
ネットワーク経由で他のホスト上の, 別のLPDスプーラにジョ ブを送ることができます.
様々なプリンタ言語やプリンタの能力に応じてジョブの 形式を整えるため, 特別なフィルタを起動することができます.
プリンタの使用に対して 課金をおこなうことができます.
設定ファイルを通して, また, 特別なフィルタプログラムを供給 することにより, 多種多様なプリンタ機器に対して, 上述の機能の 全部または一部をLPDシステムにおこなわせることができます.