.\" jpman %Id: pccard.conf.5,v 1.3 1998/07/10 15:23:53 jsakai Stab % .\" .\" Copyright (c) 1994 Andrew McRae. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. The name of the author may not be used to endorse or promote products .\" derived from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR .\" IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES .\" OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED. .\" IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, .\" INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT .\" NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, .\" DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY .\" THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT .\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF .\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE. .\" .\" WORD: resource リソース[pccard.conf.5] .\" .Dd November 2, 1994 .Dt PCCARD.CONF 5 .Os FreeBSD .Sh 名称 .Nm pccard.conf .Nd .Xr pccardd 8 設定ファイル .Sh 解説 .Nm pccard.conf ファイルは、PC-CARD スロット管理デーモン .Xr pccardd 8 用の設定ファイルです。カードを識別し、 PC-CARD カードにドライバ (ドライバ用リソースも含む) を 対応させることが出来る情報を提供します。 .Pp 設定ファイル内には四つの基本的な要素があります。 オプションとして他のセクションに先立って .Em "リソースプール" があり、その後 1 つ以上の .Em "カード識別子" と .Em "デバイス実体" が続きます。 最後の 2 つはどんな順序で現れてもよく、 都合に応じてあちこちへ散在しても構いません。 .Pp それぞれの PC-CARD カードは、製造者やカードのバージョンを規定する 設定タプルを含んでいます。これらは、設定ファイル中でカードの仕様を 特定するのに使われ、それによって、そのカードとインタフェースをとれる ドライバを見つけます。 カードとドライバの間には、多対 1 の対応関係があります。すなわち、 単一のドライバが複数の型のカードにインタフェースをとることがあります。 この助けとして、ドライバの指定とは別に、カードの初期化や (ネットワークカードの場合なら) イーサネットアドレスの取り出し用に パラメータを指定することもできます。 .Pp ドライバは一度カードに割り当てられると、そのカードに割り当てられた ままになります。しかし、同じ型のドライバの複数の実体が設定される こともあるため、もし、同じの型のドライバが対応づけられているカードが 2 枚挿し込まれたら、同じ名前で別のドライバ実体が設定される可能性があります。 .Pp .Em insert と .Em remove コマンドは、実行可能なシェルコマンド行を指定することができます。 実行されるコマンドは、そのキーワードの後の行の残りです。 行は、バックスラッシュを使って継続することができます。 簡単なマクロ置換によって、現在のカーネルのデバイス名 .Em ( $device ) とネットワークカードのイーサネットアドレス .Em ( $ether ) をコマンド行へ入れることが可能です。 .Xr pccardd 8 は、コマンド行を実行するために .Xr system 3 サブルーチンを使います。 .Pp 数値は 8 進数、16 進数、10 進数のいずれかの表現をとります。 もし 10 進数に .Em k か .Em K が付いていれば、その値は 1024 を掛けたものになります。 名前にスペースを含める必要があるならば、 ダブルクォートで括っておくとよいでしょう。 ハッシュ文字 (#) は、その行の残りをコメントにします。 .Ss "リソースプール" この (オプションである) セクションは、ISA バスのメモリアドレス空間や I/O ポート、割込み要求番号 (IRQ) といったシステムリソースのプールを指定します。 このリソースプールは、それぞれのドライバの記述中で指定された要求に応じて、 動的にアドレス空間や割り込み番号を割り当てるのに使われます。 .Pp リソースに関する構文は以下の通りです。 .Pp .Dl io Ar start - end ... .Dl memory Ar address size ... .Dl irq Ar irq-number ... .Dl ignirq Ar irq-number ... .Pp 各文では、初期化時にドライバへ割り当てるのに使える、 I/O やメモリや IRQ のブロックを定義します。 .Pp 上の文はどれも複数行にすることができ、 これで各々のリソースをかたまりに分けて定義することができます。 .Pp "irq" は使うべきでないオプションで、 .Xr pccardd 8 に .Fl I を指定したときだけ有効です。 このオプションの使用は薦められません。 PC-CARD インタフェース用の IRQ プールとして .Ar irq-number の利用を .Xr pccardd 8 に許可します。 .Pp "ignirq" は特定の .Ar irq-number の利用を禁止します。 この機能は .Xr pccardd 8 の引数 .Fl i Ar IRQ と同義です。 .Ss "カード識別子" カード識別子の構文は以下の通りです。 .Pp .Dl card Ar manufacturer version [ add_info1 [ add_info2 ]] .Dl config Ar index driver interrupt [ flags ] .Dl ether Ar offset [ macaddr ... ] .Dl reset Ar time .Dl cardio Ar iobase iosize .Dl cardmem Ar memaddr cardaddr memsize [ memflags ] .Dl insert Ar command .Dl remove Ar command .Pp 第 1 行は必須です。あとの文はオプションであり、 どのような順序で現れても構いません。 .Em config 行は複数存在することもあります。 .Em card のパラメータには、製造者名 .Ar manufacturer 、カードのバージョン .Ar version と追加情報 .Ar add_info1, add_info2 があり、 カードの CIS メモリから得た値との一致をみるのに使われます。 これらは (``extended'') 形式の正規表現 .Xr regex 3 で記述します。 また、それぞれの正規表現の先頭には `^' が付加されます。 .Pp .Em config パラメータは、 カードの設定インデックスを選択し、 この設定で関連づけられたドライバを選択し、 そして (もしあれば) 割り当てられるべき割り込みレベルを選択します。 オプションとしてフラグの集合を割り当てることもできます。 .Ar index には auto, default または、カードの CIS から得られる範囲の数値を指定し ます。auto を指定すると CIS から取得した情報と、I/O リソース使用状況を 考慮して自動的に割当てます。 .Ar interrupt には 1〜15 の数値もしくは any, pio を指定できます。 .Pp オプションの .Em ether キーワードは、カードの属性メモリ内に ネットワークカードの物理イーサネットアドレスが保持されているときに使われます。 この文のパラメータは、イーサネットアドレスの属性メモリ内での オフセットとベンダーコード部分の 3 バイトを指しています。 .Ar macaddr とメモリ内容を順に比較し、どれとも一致しなければ割り当ては失敗します。 .Ar macaddr を指定した場合、異なる .Ar offset で複数指定できます。 指定されなければ無条件に .Ar offset で指定されたメモリ内容を使用します。 特別なパラメタとして attr2hex, wavelan があります。 ここで取得した値は、 .Em $ether マクロを使うことで、 insert/remove コマンド内でも参照できます。 .Pp .Em reset キーワードもオプションで、カード挿入時のリセット時間を指定します。 .Ar time の単位は msec で、デフォルト値は 100 msec です。 .Pp .Em cardio 及び .Em cardmem キーワードは、CIS タプルで I/O ポートや共有メモリのアドレスが 特定されないカードに使用します。 I/O ポートは .Ar iobase と .Ar iosize でアドレスとサイズを指定します。 共有メモリは .Ar cardaddr と .Ar memsize でカード側のアドレスとサイズを指定し、 .Ar memaddr にホスト側のアドレスを指定します。 オプションで .Ar memflags を渡せます。 .Pp .Em insert 及び .Em remove セクションでは、カードが挿入されたり取り外されたりしたときに 実行されるべきシェルコマンドを書くことができます。複数の .Em insert や .Em remove コマンドも書くことができ、その場合列挙された順に実行されます。 .Ss "Wildcard entries" カード識別子のワイルドカードとして次の二種類があります。 .Pp .Dl function serial .Dl function fixed_disk .Pp .Em serial は Functional ID: Serial port/modem が該当します。 .Em fixed_disk には Fixed disk card が該当します。 書式は最初の行が .Em card から .Em function に代わっただけで他は .Em "カード識別子" と同じです。これらの前で .Em card に一致しなかったカードがここで一致しますので、 .Nm の最後に置きます。 .Pp .Sh 使用例 典型的な設定ファイルは以下のような体裁でしょう。 .Bd -literal # # サンプル設定ファイル # # パラメータのプール # # Generally available IO ports io 0x240-0x2e0 0x300-0x360 # Generally available IRQs (DEPRECATED, USE OF THE OPTION IS DISCOURAGED) #irq 10 11 # Unavailable IRQs #ignirq 9 # refrain from using SoundBlaster's IRQ, by default. ignirq 5 # it may be helful for most of notebook PCs #ignirq 15 # Available memory slots memory 0xd4000 96k # # カードデータベース # # PLANEX (PLANET) FNW-3600-T card "Fast Ethernet" "Adapter" config 0x1 "ed0" any insert echo PLANEX FNW-3600-T inserted insert /etc/pccard_ether $device remove echo PLANEX FNW-3600-T removed remove /etc/pccard_ether_remove $device # GENERIC PCMCIA modem function serial config 0x23 "sio2" any # config 0x23 "sio2" pio # alternative definitions # config 0x21 "sio2" any # ......... # config 0x22 "sio2" any # config 0x21 "sio2" pio # config 0x22 "sio2" pio # config 0x23 "sio2" 5 # config 0x21 "sio2" 5 # config 0x22 "sio2" 5 # reset 100 # default reset 1000 # safety reset time # reset 10000 # for unstable cards insert echo PCMCIA Modem inserted remove echo PCMCIA Modem removed .Ed .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/pccard.conf -compact .It Pa /etc/pccard.conf .Xr pccardd 8 の設定ファイル。 .El .Sh 関連項目 .Xr pccardc 8 , .Xr pccardd 8